レンタカーと自分の自動車保険の関係

レンタカーと、自分の自動車保険の関係。知っていると得をすること

「レンタカーを借りるとき、自分の自動車保険は関係あるんですか」。この質問を受けるたびに、いい質問だと思います。関係することがあるからです。しかも、知っていると得をすることも、知らないと損をすることもある。

保険の話はどうしても細かくなりますが、押さえるべき点はそう多くありません。順に整理します。なお、具体的な適用可否はご加入の保険会社にご確認いただくのが確実です。ここでは考え方をお伝えします。


まず、レンタカー側の補償を理解する

レンタカーの契約には、通常こういう補償が含まれます。

  • 対人賠償:相手方のけがや死亡に対する補償
  • 対物賠償:相手方の車や物に対する補償
  • 人身傷害:契約者と同乗者のけがに対する補償
  • 車両補償:借りた車の損害に対する補償

そして、この補償には免責額(自己負担額)が設定されています。事故のとき、この金額まではお客様の負担になります。さらに、ノンオペレーションチャージ(NOC)という、車が営業に使えなくなった期間の営業補償が別枠であります。

補償の内容と金額は車種によって異なりますので、出発前に必ずご説明します。分かりにくいところは、その場で何度でも聞いてください。


ご自身の任意保険が関係する、3つの場面

1.他車運転特約(他車運転危険補償特約)

ご自身の車の任意保険に付いていることが多い特約です。他人の車を運転していて事故を起こしたとき、自分の保険が適用される、という仕組みです。

レンタカーが対象になるかどうかは、保険会社と契約内容によって異なります。対象になる場合、レンタカー側の補償で足りない部分を補える可能性があります。ただし、NOCは対象外とされることが多い。旅行前に、ご自身の保険証券か保険会社に確認しておくことをおすすめします。

2.代車費用特約・レンタカー費用特約

こちらは逆の場面です。ご自身の車が事故や故障で修理に入っているとき、その期間のレンタカー代が一定額まで支払われる、という特約です。

車検や修理で当店をご利用いただく方のなかにも、この特約に気づいていない方がいらっしゃいます。心当たりがあれば必ず確認してください。ご請求に必要な書類は当店から発行できます。

3.クレジットカードの付帯保険

一部のクレジットカードには、レンタカー利用に関する補償が付帯していることがあります。条件が細かいので、カード会社の規約をご確認ください。


保険の等級を守る、という視点

これは車検や修理でレンタカーを使う方に関係する話です。

修理費や代車費用を自分の任意保険から出すと、等級が下がって翌年以降の保険料が上がります。一方、レンタカー代を自費で払えば等級はそのままです。修理費の額と、保険料の上がり幅を数年分足したもの。この2つを比べて、どちらが得かを計算してみる価値はあります。

保険会社に「この修理で保険を使うと、等級と保険料はどうなりますか」と聞けば、具体的な数字を出してくれます。使わないという判断も、立派な選択です。


補償の対象外になる、絶対の条件

どんな保険や特約があっても、次の場合は補償されません。

  • 飲酒運転
  • 無免許運転
  • 契約時に登録していない人が運転していた場合
  • 警察に届出をしていない事故
  • 貸渡約款に反する使い方(サーキット走行、競技使用など)
  • 故意または重大な過失によるもの

3つ目と4つ目は、悪意がなくても起きます。「ちょっとだけ代わってもらった」「軽い接触だから警察は呼ばなかった」。どちらも、実際にあった話です。運転する方は全員登録する、事故はどんなに軽くても警察へ。この2つは必ず守ってください。


出発前に、確認しておくといいこと

  • ご自身の任意保険に、他車運転特約が付いているか
  • その特約が、レンタカーを対象にしているか
  • ロードサービスが付帯しているか。付いていれば、その連絡先を控えておく
  • レンタカー側の免責額とNOCの金額
  • 運転する可能性のある人が、全員登録されているか

とくに3つ目は、北海道を長く走る予定があるなら控えておいて損はありません。パンクやバッテリー上がりのとき、選択肢が増えます。


まとめ

レンタカーの補償と、ご自身の任意保険は別物ですが、他車運転特約や代車費用特約で関係することがあります。旅行前・修理前に一度確認しておくと、いざというときに選択肢が増えます。

そして、飲酒運転、未登録者の運転、警察へ届け出ない事故。この3つは、どんな保険があっても補償されません。ここだけは動かせません。


ご相談ください

補償の内容は、出発前に必ずご説明します。分かりにくいところは、遠慮なく何度でも聞いてください。「聞きそびれた」が一番よくないと思っています。

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