旭川から日帰りで行ける静かな穴場ドライブコース

有名なところは行った、という方へ。旭川から日帰りの静かな方向

ガイドブックに載っている場所は、載るだけの理由があります。だから否定はしません。ただ、旭川で車を貸していると、「もう有名なところは行ったので」と言われることが増えました。二度目、三度目の北海道という方です。

そういう方に、いつも話している行き先があります。派手ではありません。写真映えもそこそこです。ただ、車がないと行きづらく、行くと静かで、そして北海道らしい。そんな方向をいくつか。


北へ:和寒・剣淵・士別(旭川から30分〜1時間)

国道40号を北上する方向です。観光の流れは南(美瑛・富良野)と東(層雲峡)に集中するので、この方向は連休でも空いています。

何があるか

正直に言うと、有名な観光施設はあまりありません。あるのは、ひたすら続く畑と、緩やかな丘と、空です。剣淵は絵本の里として知られていて、絵本の館という施設があります。士別はサフォーク羊の産地。それぞれ道の駅があり、地元の農産物が並びます。

なぜ勧めるか

走ることそのものが目的になる道だからです。車がほとんどいない。景色が延々と続く。北海道の「広い」という言葉の意味が、頭ではなく体で分かります。何かを見に行くのではなく、走りに行く方向です。


西へ:鷹栖・当麻・比布(旭川から20〜40分)

旭川のすぐ周りにも、静かな場所があります。

当麻鐘乳洞

旭川から約40分。北海道でこれを見られる場所は限られています。規模は大きくありませんが、夏でもひんやりしていて、天気の悪い日の行き先としても使えます。

比布・北美瑛あたりの丘

美瑛ほど有名ではありませんが、この一帯にも起伏のある農地が広がっています。観光客がまったくいないので、路肩に停めて景色を眺めるのに気を遣いません。もちろん、農作業の邪魔にならない場所を選んでください。


東へ:東川の奥(旭川から40分〜1時間)

東川町は旭岳の入口として知られていますが、その手前にも見どころがあります。忠別川沿いの道、田園と大雪山が同時に見える構図。写真を撮る方には特に勧めています。

東川は「写真の町」を掲げていて、町全体の景観に対する意識が高い。歩いていて気持ちのいい町並みです。旭岳まで行かずに、ここだけで半日過ごすという使い方もできます。


少し遠出:留萌・増毛方面(旭川から1時間20分〜)

日本海側へ抜ける方向です。旭川から留萌まで約1時間20分。海が見えたときの感動は、内陸から行くからこそのものがあります。

増毛は古い建物が残る町で、歴史的な建造物を見ながら歩けます。海鮮も良い。日帰りでぎりぎり行ける距離ですが、時間には余裕を持ってください。

留萌から北へ延びるオロロンラインは、左に海、右に丘、そして風車という景色が続きます。ここは「何かを見に行く」というより、道そのものが目的地です。


穴場を回るときの、心得

飲食店と給油の計画を先に立てる

有名観光地には店があります。穴場にはありません。「そのへんで食べればいい」と思って出ると、2時間何もない、ということが起きます。道の駅の営業時間も確認しておいてください。給油も同じです。

トイレの場所を把握する

郊外はコンビニも30分、40分空くことがあります。見つけたら寄る。これが基本です。

農地は生活と仕事の場です

これは何度でも書きます。畑に入らない、私道に停めない、作業車の通行を妨げない。人がいないからこそ、ここを守ってください。

日没を意識する

街灯のない道が多い方向です。特に秋以降は暗くなるのが早いので、明るいうちに市街地へ戻る計画にしてください。


こういう旅に向く車

  • 2名・ふらっと走る:軽(1日4,290円)またはコンパクト(1日4,980円)。細い道でも気を遣いません
  • 未舗装路も入る可能性がある:SUV(1日7,290円)
  • 走ることが目的:GRスポーツ3車種。空いている道を走るなら、この3台の出番です(6速MT・AT限定不可)

当日10時から18時の8時間、あるいは24時間。目的地を決めずに走る旅なら、時間で借りるという発想が合っています。


まとめ

旭川から北(和寒・剣淵・士別)、西(鷹栖・当麻・比布)、東の奥(東川)、そして日本海側(留萌・増毛)。どれも観光客が少なく、車がないと行きづらく、行けば静かです。

ただし、店も給油所もトイレも少ない。計画を先に立てて、明るいうちに戻る。それさえ守れば、二度目、三度目の北海道が、また新しくなります。


ご相談ください

「有名なところは行ったので、他にどこか」というご相談は歓迎です。その日の天気と、どれくらい走りたいかを教えていただければ、こちらから提案します。地元の店の、いちばん役に立てる場面かもしれません。

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