夏の北海道では、車中泊で旅をする方が珍しくありません。道の駅で仮眠して、朝早く次の目的地へ。宿代も浮くし、自由も利く。ところが、同じことを冬にやろうとする方がいます。これは、はっきり止めています。
理由を書いておきます。脅かしたいわけではなく、知らないと命に関わる話だからです。
理由1:一酸化炭素中毒
冬の車中泊で最も危ないのがこれです。寒いのでエンジンをかけて暖房を使う。眠っている間に雪が積もって、マフラーがふさがれる。排気ガスが車内に逆流して、気づかないうちに中毒を起こす。北海道では、実際にこれで亡くなる事故が起きています。
一酸化炭素には色もにおいもありません。眠っていれば、なおさら気づけません。
理由2:エンジンを切ると、寒さに耐えられない
では、エンジンを切って寝ればいいかというと、旭川周辺の冬の夜はマイナス10度、20度まで下がります。車内も数時間で外とほとんど変わらない温度になる。普通の寝袋や毛布では、とても足りません。
理由3:朝、動けなくなることがある
夜のうちに雪が積もれば、車は埋まります。除雪されていない駐車場から出られない、バッテリーが上がってエンジンがかからない。夜明け前の暗い時間に、一人でこれに対処するのはかなり厳しい。
理由4:道の駅は、宿泊施設ではない
道の駅の駐車場は休憩のためのもので、長時間の滞在を認めていないところもあります。冬は除雪作業の妨げにもなります。各施設のルールに従ってください。
冬は、宿に泊まってください
冬の北海道旅行は、宿を先に押さえて組むのが基本です。旭川市街に連泊して日帰りで動けば、毎晩暖かい部屋で休めます。美瑛・富良野、旭岳、層雲峡まで、すべて日帰り圏です。
移動中の仮眠は構いません。ただし、エンジンをかけたまま眠らない、雪が降っている日は特に避ける、短時間にとどめる。この3つは守ってください。
もし、立ち往生してしまったら
吹雪で道路が止まり、車の中で夜を越さざるを得ないことがあります。そのときは、定期的に外へ出てマフラー周りの雪を掻き出す。それができないなら、エンジンを切って防寒で耐える。冬に北海道を走るなら、スコップ、毛布、飲み物、モバイルバッテリーを積んでおいてください。
まとめ
冬の車中泊は、一酸化炭素中毒、極端な寒さ、朝の立ち往生という危険が重なります。冬の北海道旅行は、宿を取って日帰りで動く形にしてください。夏とは別の季節だと思っていただくのが、いちばん安全です。
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